2000年までのユニフォームで、選手支給品とレプリカでは胸のエンブレムの英文字表記が異なっている。それも区別する際の判断材料になっている。
選手支給=「CEREZO OSAKA」
レプリカ=「OSAKA FOOTBALL CLUB」
なぜ違うのかというと、衣料品の分野で京都のヨシボーという会社が「CEREZO(セレッソ)」という商標登録をしているため使用できなかったのだ。そのためのの苦肉の策であった。
それはエンブレムだけでなく、レプリカユニフォームの表記にも影響した。JFL時代に発売されたレプリカユニフォーム第1号には胸に「Cerezo」のロゴが入っていたが、Jリーグ昇格後に発売されたレプリカには「CRZ OSAKA」になっている。1994~1995年頃にはまだスポンサー名の入ったユニフォームはほどんど発売されておらず、その多くは胸にチームロゴを入れたモノだった。なおJFL時代のユニフォームにはエンブレムが入っていないので、その点は問題にはならなかった。
1996年頃からはスポンサー名が入ったレプリカユニフォームが主流になって、セレッソも同様なレプリカが発売される。ただしエンブレムの表記は「OSAKA FOOTBALL CLUB」のままだった。
透かしが入ってるのにレプリカ?
フルスポンサーのレプリカユニフォームが主流になってきた頃、オーセンティックユニフォームというものが市場に出だした。コレは選手支給品と同等のモノで一般向けに販売されるユニフォームで、プロ野球のユニフォームでは「プロモデル」などと言われる商品である。セレッソもオーセンティックユニフォームを発売したが、売り物の衣類に「Cerezo」を入れるとロイヤリティの支払いが発生することからエンブレムは「OSAKA FOOTBALL CLUB」。つまり生地には選手支給品の証である「エンブレムの透かし」が入っているのに胸のエンブレムには「OSAKA FOOTBALL CLUB」と表記されたユニフォームが存在してしまうこととなった。